Wells Fargo銀行の口座を、米国外からクローズする方法

 

 

 

 

1.     はじめに

海外駐在などの海外暮らしが終わるとき、よく付いて回る問題が銀行かと思います。

  • 家賃、光熱費、インターネット代、携帯代金は銀行からの自動引き落とし。
  • 最終月の支払いは、翌月、つまりその国を去ったあと。仕方なく銀行口座を解約せずにその国を去る。

光熱費類まで会社が負担してくれるような手厚い企業であればいいですが、多くの場合は個人負担するため、上のような状況によくなるでしょう。

 

その後の選択肢は、ざっくり二つかと。

  • 口座を保有し続ける。
  • いつか口座を解約する。

 

解約しい場合の選択肢は、

  • オンラインで手続きする。
  • その国を再度訪れて手続きする。
  • その国にいる代理人に手続きしてもらう。

 

このWeb-siteでは、国外から口座を解約する手続き(日本にいながら米国口座を閉じる、など)について、私の経験事例をご紹介します。タイにいながら、米国のWells Fargo銀行の口座を解約した事例です。

 

 

2.     口座を解約した方がいい理由

海外の銀行口座は日本より利率が良いので保有し続けてもいいのですが、私は解約することにしました。以下は、口座を閉じようという考えに至った背景です。

 

  • 米国駐在時、Wells Fargo銀行を利用していた。
  • 駐在を終え、日本に帰国。
  • 米国には住所も電話もない状態。

 

住所や電話はWells Fargoのオンラインサイトで登録・変更ができるのですが、米国内を想定した様式になっています。例えば、電話番号には国番号を入力する欄はありません。そのため、日本の番号や、その後赴任したタイの電話番号が登録できずにいました。

 

その後2021年ころから二段階認証が普及し、パスワードだけではなく送られてくるOTP(One time password)が必要な時代になりましたよね。

 

この二段階認証がやっかいでした。

  • もともとOTPの送付先を携帯電話に設定していた。
  • もうその米国の電話番号は解約している。
  • OTPは必ずしも携帯電話である必要はなく、e-mailでも良い。変更したい。
  • しかし時代が変わり、変更するのにも二段階認証が必要。

 

結局、OTPが受け取れない(本人確認ができない)環境のまま、自分でコントロールできない状態になってしまっていました。

 

一応、最低必要預金額(*1)は満たしていたものの、その基準額が将来上がらないとも限りません。知らないうちに最低必要預金額を下回ってしまった場合、

  • ペナルティ対象(*2)になったら困る。
  • 銀行からすると私への連絡もつかない。
  • Credit history (*3)に傷がついても困る。

 

(*1)最低必要預金額は契約資料に記載されています。「月々のサービス料(=月会費)は、当該額以上預金してあれば免除されます(=それを下回れば月会費をとる)」のような表現で書かれています。例を載せておきます。



 

(*2)月会費

(*3)参考サイト

アメリカのクレジットヒストリーの重要性。高いスコアを維持する方法 - せかいじゅうライフ-海外移住をもっと身近に世界で暮らす情報メディア- (sekai-ju.com)

 

私の場合、再度米国に住む予定もなく、USDを運用するつもりもないので、口座を持ち続けるメリットは実質なし。一方リスクの方が増えてくる。遠方(タイ)にいるため、何かあっても小回りの利いた対応がとれる自信もなし。このような考えから、解約しておきたいと思うようになりました。

 

 

3.     オンラインで解約する方法

 

3.1 もしDormantなら、まずは再度アクティベート

自分の口座がDormant(休止状態)になっていることがあります。これは以下のような場合に起こるようです。

  • 一定期間使用されていない。
  • デビットカード紛失などにより、利用者から休止の申し込みがあった。

 

Dormantのままだと、本人でも預金を動かす(送金する)ことはできません。

Dormantかどうかは、残高確認画面にて記載ができます(「あなたの口座は休止状態である」旨の文章が書いてある)。

Dormant状態は、以下の手順で解消できました(2022年当時)。電話にてWells Fargoから受けた指示通りに行ったら、できました。

 

ステップ1:レターを書く。

フォーマットは自由。以下の必要事項を記載する。

必要事項

  • 申請者氏名
  • Social Security Numberの下4桁
  • 口座番号
  • 口座詳細
  • 生年月日
  • 口座開設支店名
  • 口座名義
  • 署名

 

例として、私の作成したレターも載せておきます(記入後、およびエクセル様式)。


エクセル様式 ダウンロード

 

なお口座詳細については、開設時に銀行からもらったブックのうち、支店名、口座番号、等が記載されているページをコピーして同封しました。

 

ステップ2:Wells Fargoへ郵送する。

当時(2022 年)私がWells Fargoから電話で指示された送付先は以下の通りです。最新情報はご自身でお問い合わせください。

 

郵送先

Wells Fargo

Unclaimed property department

PO Box 70D4003-010

Winston-Salem, NC

27102-0070

 

 

ステップ3:Re-activateされたことをOnlineサイトのマイページで確認する。

 

 

3.2 Dormantを解除できたら、オンライン解約

米国から離れる時点(2019年)では、オンラインによる口座解約はできないという説明でした。が、その後サービスが進化し、オンラインサイトを見るとそれが可能になっています。2ステップで進めるよう書いてあります。

  1. まず残高をゼロにする。
  2. オンライン申請の画面に進む。

 

電子送金で日本にある自分の口座へ全額送金すればオンラインで解約申請ができるようです。円安のタイミングで行えば、手数料によるマイナスを軽減もしくはカバーできます。

 

 

3.3 電子送金の選択肢

海外送金には主に2つの選択肢があるようです(2022年時点)。

  • Wire送金
  • Wise (*4) を利用した送金

 

(*4) 2021年 TransferWiseからWiseへブランド名変更

 

参考サイト

Wire送金

米国での2つの送金方法(ACH Transfer、Wire Transfer) | 八ツ役公認会計士事務所 (yatsuyaku.com)

Wise

【海外送金】Wiseの仕組みと利用方法を解説【なぜお得?】 | TANKs London

電信送金とは?方法・手数料・かかる日数を解説! - Wise

Wise(旧TransferWise):オンライン海外送金 | 海外の銀行機能

 

 

3.4 電子送金が自分でできない場合

オンラインサイトには、うまくいかない場合は所定の番号に電話するか、口座を開設した支店に来るよう書いてあります。行くことができない場合は、電話することになると思いますが、私の場合、この電話に何度も苦労しました。学んだことを記載しておきます。

 

送金手続きは、Wells Fargoにしてもらうこともできる。同時に口座解約も申請できる。

 

やり方等は、次のリンクから確認できます。(通常のオンラインサイトとは別のサイトにしてあるため、このようなサービスの存在に気が付きにくい作りになっています。)

Checking and Savings Help | Wells Fargo

ここから、口座解約の申請用紙をダウンロードできます。

 

当時の申請用紙はこちら

 

注:この用紙は2023年3月時点のものです。ご使用の際はご自身で最新版を確認して下さい。

 

様式の最終ページに、Notarization(公証サイン)が必要です。お住まいの国の米国領事館で取得できるそうです。私の実施例を後述しますので、参考になさって下さい。

 

 

3.5 失敗しにくい方法

不測の理由により送金に失敗することもあります。単に送金し直せばいいケースなら良いのですが、失敗の仕方によっては、やり直しがきかず、非常に困難な状況に陥ってしまうケースもあります。後述する私の失敗事例では、以下のような状態に陥ってしまいました。

  • 残額をゼロにできなかった。
  • 最低必要預金額を下回ってしまった。
  • Wells Fargoへの入金も拒否されてしまった。
  • ペナルティ支払いが発生し始めた(15USD/月)。
  • 毎月引かれ、遂に次回は残高マイナスになる状況に追い込まれた。
  • もし、銀行や裁判所から支払い命令などが出たらマズイ。それが知人(*5)に行ってしまったらもっとマズイ。
  • 早急な口座解約が必要。
  • もう、口座を開設した支店に行くしかないかもしれない。
  • 高額なフライト費用、現地での高額なホテル費用がかかる。
  • そこまでしても、きちんと口座解約できるか確証なし。

 

(*5) 口座開設時に保証人にサインしてくれた現地法人、先輩社員、知人。

 

そこで、私なりに失敗経験から学んだ、無難なやり方と考えられる解約方法を以下に記します。もし将来どなたかの役に立てば幸甚です。

 

 

ステップ1:

最低必要預金額を残し、余剰金額分を、手数料が有利な送金手段を用いて(日本等へ)送金する。

 

ステップ2:

口座解約の申請書類を作成する。3.4 電子送金が自分でできない場合 でご紹介した様式をダウンロードし、公証サイン以外をすべて記入する。

書類名

Account Closure or Partial Withdrawal Request

記入事項

<Section 1>

  • 氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • 連絡のとれる時間帯
  • E-mailアドレス

<Section 2>

  • 口座番号、口座種類、口座開設支店名

<Section 3>

  • 要求内容の選択 

(a)一部引き落とし

(b)口座解約およびWells Fargo内の別口座へ送金

(c)口座解約および次の方法で送金

  • 上で(c)を選択した場合、送金手段を選択。

(d)キャッシャーズチェック(金融機関発行の小切手)

(e)Wire送金

(e)の場合は次の情報も記入する。

受取人の口座名義

金融機関名

口座番号

Routingナンバー

SWIFTコード

Sortコード

<Section 4>

  • 口座解約の理由

 

 

 

ステップ3:

日本にある公証役場で公証サインを取得する。

 

注意1

対応にかかる日数が公証役場によって違う可能性があるので、事前に調べておきましょう。私の場合は即日対応してもらえました。

 

注意2

“State(州)” を前提にした書式になっており、日本にはややそぐわない。そういった場合を想定してか、「様式の言語(英語)が申請者の地域要求に合わない場合は、独自の認定書を添付してもよい」旨の記載があります。

日本の場合は▼公証人による認証および署名▼法務局長による証明および印▼外務省印および公証人署名付きアポスティーユ、の3点を記載した認証が一つの書式になっているようです。加えて、公証人署名入りの英語版(Notarial certificate)も作成書式があるようです。

これらの書式にて作成することを公証役場の方から推奨されたら、ぜひそれに従いましょう。私の場合はそれでお願いしました。

 

注意3

公証サインページは全て空欄のまま持参して下さい。申請者は、公証人の目の前で記載します。それを見て、「確かに本人がサインした」ということを第3者の立場で証明してくれます。

 

注意4

公証役場には、Account Closure or Partial Withdrawal Requestの全ページを持っていって下さい。各ページに割り印を押してくれますので。サインが必要なページ(Section 5)のみを持っていけばよいと思われるかもしれませんが、そうではありませんのでご注意下さい。

 

 

私が申請した、実際の文書を記入例として載せておきます。

 

ステップ4:

EMS(国際スピード郵便)にて郵送する。

EMS(国際スピード郵便) - 日本郵便 (japanpost.jp)

 

送付先は、Section 1に記載してある住所です。

送付先

Wells Fargo Bank, N.A.

Exception Payments Account Closures

MAC N9160-01X

1801 Park View Dr 1st Fl

Shoreview, MN 55126-5030, USA

 

EMSは専用封筒および宛名シールを使用します。携帯アプリで登録し、郵便局にて宛名シールを印刷してもらいます。

 

このアプリは(2023年現在)住所・電話番号の入力欄は日本居住者しか想定していない仕様になっているので、海外に住んでいる方は実家の住所などを入力するしかないようです。私(タイ在住)は実家の情報を入力しました。

 

EMS専用封筒は郵便局が用意してくれました。

 

 

ステップ 5:

郵便がWells Fargoに配達されるのを待つ。

Wells Fargoのオンラインサイトを時々訪れ、希望の処理(送金、口座解約)がなされたかチェックする。

残高がゼロになり、口座がクローズされた表示がなされたら、口座解約完了です。

 

4. (余談)Wise体験記

Wiseによる送金は私にとって初めての利用で、一から勉強でした。Wiseの基本的な使い方については他サイトに譲りますが、ここでは体験して初めて分かったことをまとめます。

 

4.1 予告と実際の送金額のずれ

お金の流れ

  1. Wells Fargo(米国) → Wise(米国)
  2. Wise(米国)からWise(日本)へ、送金したとみなす。実際は送金しないので、この分の手数料が省ける。
  3. Wise(日本) → ○○銀行(日本)

 

実際の操作手順

まずWiseで。

通貨の選択(USDを送金し、JPYで受け取る)、送金額、Wiseへの入金方法、受取人の振込先情報、を入力すると、手数料とレートが示される。画面を進めていくと、Wiseの口座情報も指示される。

 

次にWells Fargoのオンラインバンキング。

Wiseから指示された入金先に送金する。送金手数料と送金額を確認し、実行する。

 

その後、WiseからE-mail連絡が来る。Wiseのマイページでも確認できる。

  • Wiseへの入金確認報告
  • (数営業日後)日本の銀行への送金報告

 

 

最後に日本の銀行で入金を確認する。

  • 利用明細
  • 海外送金計算書(後日郵送されてくる)

 

受け取り時の手数料は銀行によって異なると思われますので、ご自身で確認されてみて下さい。私が利用した銀の場合、地方銀行だったためか、写真にあるような手数料(被仕向送金取り扱い手数料、および円為替取扱手数料)がかかっていました。

 

 

実際の手数料、および送金額

(Wells FargoからWiseへ)

負担額                                5,030 USD

手数料                                30 USD

Wiseへの送金額                5,000 USD

 

(Wiseから日本の銀行へ)

受領額                                5,000.00 USD

手数料                                  39.15 USD

送金対象額                         4960.85 USD

レート                                148.855 JPY/USD --------(X1)

送金額                                738447 JPY          --------(Y1)

 

(日本での入金処理)

受領額                                744403 JPY          --------(Y2)

手数料                                  5,000 JPY

入金額                                739403 JPY

 

 

何度か送金を行いましたが、いつも(Y1)と(Y2)が一致しませんでした。(X1) は期限付きなので、入金確認が期限後の場合は別レートになります。そのため、若干ずれた結果になったのだと思います。

こうしてみると何段階も手数料が発生しており、これが海外送金の特徴なのだと改めて感じますね。これでも、Wiseを利用することで一部の手数料が省かれたお得な方法になっています。

 

4.2 上限額の認識の違い

契約条件によると思いますが、通常Wells Fargoでは、送金できる金額として、1日の上限額と、1ヵ月間の上限額が定められています。1ヵ月の方について私は、前月送金実績がある場合でも、月が替われば月初日からカウントし直すものと思っていました。しかし、それはどうやら違い、

  • 初回送金日から起算し、30日間の合計額が上限を上回ってはならない。

というルールのようです。

下の画像は、月初日から起算した場合ギリギリ送金できるはずの金額にて、Wiseに送金しようとしたときの画面です。エラー画面が表示されました。

 

初回送金日からの累計額を基に送金額を修正したら、エラーなく送金できました。

 

この後、すぐWiseの方も金額変更を行いました。

 

 

 

5. (余談)私が陥った状況

私の場合は送金で失敗し、その後の思いもよらぬ展開に苦労しました。このサイトを見て下さる方の参考になるか分かりませんが、一応記録を残しておきたいと思います。

 

5.1 手数料が差し引かれなかった

残額をゼロにすればオンラインで口座解約できる、という説明だったので、とにかく全額を日本に送金することを目指していました。何度かに分けて送金し、残り一回の送金をしようとした際に予想外のことが起きました。

Wells Fargoのオンラインサイトでは、送金額(例 5,000 USD)を入力します。手数料(例 30 USD)を上乗せした負担額(例 5,030 USD)が引き落とされます。

残金すべてを送ろうとした時に、一度間違えて残額と同額を送金額に入力してしまったのですが当然エラーになりました。手数料が足りないためです。

そこで手数料分を差し引いた額を送金額に入力したところ、アクセプトされました。これで送金後は残高がぴったりゼロになっているハズです。

しかし送金後に残高照会をすると、手数料で引かれるはずの30 USDが残ってしまいました。私にとっては不測の事態でした。何か私の理解違いがあるのでしょうが、原因はいまも不明です。

5.2 ペナルティが課され始めた

もしかすると手数料は月末に引き落とされるのかもしれないと思い、数日待ってみたものの、差し引かれないまま月をまたぎました。

最低必要預金額に満たないため、ペナルティ(月々のサービス料)である15 USD/月がひかれ始めました。

5.3 書類が届かない

急ぎWells Fargoに電話し、状況を説明しました。自動ガイダンスに従いオペレータにつないでもらい、状況を説明したところ、口座解約に必要な書類を(タイの自宅まで)郵送するから待つように指示受けました。

 ここで一口メモですが、

 電話する際は、以下のものを用意しておくと良いです。

   SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)

   口座番号、開設支店名の分かる書類

 また、何をするにも口頭なので、無線通信によるアルファベットの呼び方を手元に用意しておいた方がいいです。

無線通信によるアルファベット・数字の呼び方 (cyberhome.ne.jp)

 

ところが、待てども書類は一向に届かず、再度月をまたぎました。

 

5.4 利子がついた

30 USDから15 USDを2回マイナスすることで残高がゼロになることを期待しましたが、現実には0.03 USDの利子がつき、残高は0.03 USD。結局ゼロになりませんでした。

0.03 USDだけ送金するということはできません。手数料にも満たない金額ですので。Wells Fargoに寄付することはできるのか電話で問い合わせてみましたが、不可との回答でした。

5.5 Wells Fargoへの送金もダメ

ペナルティを回避するためには最低必要預金額を回復させてあげればいいので、Wells Fargoへの入金を試みました。Wiseを利用し、これまでの逆ルートで送金処理をしました。口座解消は遠のきますが致し方なしと考え実施に踏み切りました。

 

日本の銀行からWiseへの送金は完了。あとはWiseからWells Fargoへの送金完了報告を待つのみ。しかし数日後に来た連絡は、「送金がキャンセルされました」というもの。理由の説明はありませんでした。



こうして3.5 失敗しにくい方法に記載したリスクが現実化する局面に陥ってしまったのです。

 

5.6 運よく、郵送作戦が成功

並行して、郵送作戦も進めていました。これは再度Wells Fargoに電話し、別の担当者から得た情報を基に、通常のオンラインサイトとは別に下のヘルプサイトがあることを知って辿りついた方法です。

Checking and Savings Help | Wells Fargo

この方法を知ってから関連情報を調べてみると、少なからぬ人が同様の問題に直面しこの郵送方法で解決していることを知りました。中でも次のサイトは非常に丁寧に記載されていたので、大変参考にさせて頂きました。

https://ameblo.jp/funky-slapping-bass/entry-12429510427.html

 

この方法でネックとなるのがNotarization(公証サイン)です。私はタイ在住なので、在タイ米国領事館で公証サインを取得することをWells Fargoから勧められました。しかし、日本でもできることを知り、日本出張の際に公証役場を訪問し、作成してもらいました。詳しい書類の作成方法は、3.5 失敗しにくい方法のステップ 2に記載した通りです。

郵送書類が無事届いたようで、残高表示が0.00 USDになりました。残っていた0.03 USDについては何らかの処理がされたようです。アクティビティログを見ると、“ACCOUNT CLOSURE REQUEST” という理由で差し引かれていました。それから数日し、残高を示すページにこの口座はクローズされた旨の文章が記載されるようになりました。これで、解約できたことが無事確認できました。



5.7 小切手が届いた

2か月ほど経ち、Wells Fargoから郵便が届きました。

・直近のアクティビティサマリー(入出金履歴と残高)についての最終報告書

・残金(0.03 USD)の小切手

 

この小切手をWells Fargoまで持参すれば、残金である0.03 USDを受け取れるようです。電子送金ができない場合は小切手によって処理されるのですね。これでどう処理されたのかがようやく分かりました。

6. まとめ

今回は米国外(タイ)からWells Fargo銀行の口座を解約する方法をご紹介しました。私に限らず、口座を残したまま引っ越さなければならない方も多いのではないかと思います。単に私の勉強不足だった、ということも多いですが、それも含めて本サイトに記録を残してみました。私の体験談がどなたかの参考になれば望外の喜びです。